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沙芭と美想の妄想日記。
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こんばんは!美想です!!
相変わらず課題には手をつけておりませんが、パラレルの続きをなんとか書きました…!
ただ、短い!上に予定より全然進まなかった…!!
それでも読んでやろうじゃん!というお優しい方は↓の つづき からどうぞ!!



12月に入ってしまいました…今年もあと一ヶ月、早いものですね…。
それはそうと100曲マラソンご招待キャンペーンが某青い袋のお店で始まりました!
早速1枚ゲットしてきましたよ私。
当たる気は全くしないんですが全力(でお金)出さないと後悔しそうなので…がむばります!!



明日(正確に言うと今日)は沙芭としっかり会話することが出来るかも知れないです!
食べ放題食べ放題!!
キャー楽しみ!!(キモ)


っということで実は結構朝早いので今日はこの辺で失礼します!!



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二期生・三期生がバスを降りる時に気がついたこと(私と先生方は最後に降りる)。
さっきまでは皆座っていたのであまり気にならなかったけれど…。

背高くない!?

日頃からかなりの長身たちに囲まれているはずなのに、思わず驚いてしまうほど。
しかもここに今いるのは12歳から14歳の子たちばかりだというのに(これ見たら宮城はキレるし宮さんは泣くな…)。

「どうかしたか?」

私がもの凄く驚いた顔で生徒たちを見ていたので、榊先生に声をかけられた。

「あっえっと、皆身長高いですね…。」

正直な感想を言うと榊先生は頷いてくれたけれど、先生もかなりの長身だ。

「○○、忘れ物がないか確認してから降りてきてくれるかい?」

「あっはい。」

「榊先生はさっさと降りる!」

本当に榊先生が学園長なのか疑う心が強くなってきた…(竜崎先生に注意されてばかりだ)。

 

一番後ろの座席から確認していく。
…忘れ物はないけれど、食べカスが汚い。
私は大きな鞄からミニほうき&ちりとりのセットを取り出した(まさかもう活躍するとは…)。

「そんなにしなくて平気ですよ。」

なかなかバスを降りない私に気付いて運転手さんが声をかけてくれた。
運転手さんも私が降りないことには帰れない。
私はパッパッとカスを掃き、両手をほうき&ちりとりで塞いだまま、運転手さんにお礼を言ってバスを降りた。

 

 

「…長閑。」

バスの窓越しに見えていた風景もその通りだったけれど、外に出ると肌でそれを感じる。
少し懐かしい気持ちになった。
合宿の目的は、ここに住むお年寄りの方たちから学ぶこと。
若い人がいなくなり過疎化が進む村としては、短い間でも村が賑やかになることは嬉しいことだからと、快く受けてくれたそうだ。

そして今私がいるのは、廃校になってしまった学校の校庭(つまり寝泊りの舞台はここである)。
その中心にプリプリ学園の生徒たちは集まっている。
私はこっそりと先生方のところへ向かった。
相変わらず両手にはほうき&ちりとりを持ったままであるけれど(カスは捨てた)。

 

「今回はこの合宿を手伝ってくれる者がいる。」

学園長として生徒の前で喋っている榊先生と目が合うとタイミング良くそう言われた。

「自己紹介を頼む。」

「あっ…はい。」

わがままを言わせてもらえば、もう少し心の準備をしたかった(あと手に持っているものを片付ける時間も欲しかった)。
榊先生が手招きをしたので、私は彼の隣に立つ。
そこは少し高い台の上だったので見渡せば生徒たちの顔がよく見える。
けれど私はあえて、生徒たちより少し視線を上にして喋った。
きっとすぐに見つけてしまうから。
最初に見る顔は、“まさか…?”という表情より、もの凄く驚いている顔の方が断然面白いと思うから。

「えっと一期生の皆さんは初めまして。今回お手伝いさせていただきます、カナガワ安西組から来ました花孤形(カコガタ)○○です。短い間ですがよろしくお願いします。」

そして頭を下げて(皆のザワザワが伝わってくる)、そして上げて、目が合った。

「なーーーーーーーーーーーー!!」

「ハ、ハゲてるーーーーーー!!」

驚いた顔で、驚いた声を出す、私と同じ名字を持つ男の子。
だけど、私も負けじと驚いているわけで。

「くっぷっぷ…。」

笑を堪えるのに必死だ。

「なっなんでお前笑ってるんだよ!?」

自分の絶叫で私の声は聞こえていなかったらしい男の子、ジャッカルは完全に混乱している。
それが余計におかしくて、私はまともに喋れない。

「それは彼女が最後に見たジャッカルの姿と今が大きく違っているからだろう。主に頭がだがな。」

ジャッカルの側にいた、目が開いているんだかいないんだかちょっとわからない男の子が私の代わりに伝えてくれる。
その落ち着き振りから察するに、私が来ること、そしてジャッカルの知り合いであることに気付きながらあえて黙っていたのだと思われる。

「じゃあお前もしかしてさっきハゲって叫んだのか!?ハゲじゃねぇ!!」

随分変わってしまったと思ったけれど、やっぱりジャッカルは昔のままだ。
予想通りの反応を返してくれる。
私はそれが嬉しくて、今度は落ち着いて言葉を発することが出来た。

「わかってるよ、そんなこと。」

これが多分いつものやり取りだったから。
そう思ったのは私だけじゃないから、ジャッカルは落ち着きを取り戻した。

「知り合い、なんスか?」

唐突に桃城くんの声が聞こえてきた。
ジャッカルの混乱が収まったところで、他にも混乱している人間がいることをスッカリ忘れていた。
こんな特殊な名字、同じ人間がいたらそれは混乱しても無理はない。
もちろん、この名字の意味がわかっている人には、私とジャッカルがどういう知り合いであるかまでわかるわけだけど。

「おい、桃城!それは…!」

その意味をわかっているらしい海堂くんが桃城くんを止めようとする。
だけれどその意味がわからず、桃城くんと同じ疑問を持っている子は他にも多分たくさんいる。
それに…。

「別に大丈夫だよ、海堂くん。ジャッカルも平気でしょ?」

「あぁ、別に今更。」

少しこれ程長く私が喋っていて良いものかと不安に思い、榊先生の方を見てみれば、説明することを視線で促された。
これを知ることもきっと学びの一環になるんだろう。

「じゃあ代表して桃城くん。カコガタの漢字わかる?」

「あっえっと、ジャッカルさんと同じなら…花に孤独の孤、正方形のケイでガタ…。」

徐々に言葉に勢いがなくなっていく…(本当に短い付き合いであるけれど、桃城くんらしくないと思う)。
彼なりに見当をつけたんだろう。


私とジャッカルの出会い。
そんなもの二人とも全く覚えていない。
気付いた時にはいたんだ、近くに。

花形孤児院

花形透の家(正しくは“元”だけれど)・花形家が大々的に経営しているのは病院だが、実はそれだけではない。
私もジャッカルもここの出身だ。

“孤”という字は親のない孤児を表す文字。
それを孤児院の名前と組み合わせることによって、わかる人には名字だけでかなりの情報がわかるようになっている。


「でも、それは他人に気を使われることじゃないと私は思ってる。独りじゃ、なかったし。」

最後にそう言って笑ったら、皆少し驚きながら、でも一緒に笑ってくれた。

大変だった?と聞かれれば、大変だったと答える。
辛かった?と聞かれれば、辛かったと答える。

けれどそれは、他人と比べるものじゃないと思うから(それぞれ誰だって自分なりの大変さ辛さは抱えてるんだから)。

「それにきっと私は、そうじゃなかったらココには立てなかったと思う。だからまぁとりあえず、よろしくお願いします。」

 


私はプリプリ学園の皆様に、拍手で迎えてもらうことに成功しました。
…榊先生が若干涙目だったように見えたのは多分きっと気のせいだと思います。


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全然進んでない…!
一期生がまだ出てきてないじゃないですかー!?

つ、つぎこそは…!

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